今回のテーマは「恋愛依存と承認欲求」です。
恋愛依存と承認欲求には強い関連があって、承認欲求が強すぎる方は恋愛依存になりやすい特徴があります。
そこで今回は恋愛依存と承認欲求の関係、なぜ承認欲求が強くなるのか。そしてどうやって乗り越えていけばいいか。について説明します。
承認欲求が強くて、他人に認められるために無理をしてしまう。そんな方に役立つ内容になっています。
ぜひ最後までご覧ください。
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承認欲求とは
最初に承認欲求とは何かをお話します。
承認欲求とは他人から認められたい、自分の価値を肯定してほしいという強い願望のことです。
人間は『社会的な動物』と呼ばれています。人間は社会を作り生きてきた動物です。人間は生き物としては決して強くなくて、一人で生きていく事はできない。
だから社会に認められたいと思うのは人間にとってごく普通の当たり前の感情です。大昔だと集団から除け者にされたら生きていけなかったわけですから。生存に直結するものです。
つまり承認欲求は、人間なら誰もが持っているごくごく普通の感情なのです。
承認欲求が強すぎると苦しむことに
ただし人によって承認欲求には強い、弱いがあります。確かに誰しもが持つ感情ですが、それが強すぎると様々な苦しみを抱くことになります。
承認欲求が強すぎる人は、他人の評価や意見に依存しやすい傾向があります。そのため、常に他人の期待に応えようと無理をしたり、自分の本来の意見や感情を抑え込んで他人に従ったりすることが多くなります。
結果として自分を見失い、自分の価値がますますわからなくなってしまう。自分の価値が他人の評価に左右されるため、他人の批判や無関心に対して非常に敏感になります。
常に他人に良い評価をされるために無理をする。他人の顔色を伺う。他人に悪い評価をされないかビクビクして過ごす。これはすごくストレスになります。
承認欲求が強すぎる人は強いストレスを抱え込みやすくなってしまうのです。
恋愛依存と承認欲求の関係
続いて、承認欲求と恋愛依存の関係を説明します。
恋愛依存は、恋人に依存して、その関係が無ければ自分の価値を感じられない状態です。恋愛依存の人は恋人からの承認や愛情を常に求め、それが得られないと極度の不安や孤独感を感じることになります。
これは先ほどの承認欲求の説明と同じです。
恋愛依存の人は自己評価が低く、自分自身で自分の価値を感じることができません。恋人がいるかどうか、恋人に愛されているかどうか、で自分の価値を感じようとします。これはまさに承認欲求です。
このように、恋愛依存になる背景と承認欲求の強さは非常に密接に影響しています。
恋人関係の悪循環
恋愛依存の人は、恋人からの承認を得るために過剰に尽くしたり、相手の愛を確かめるような行動を頻繁に取ることになります。
恋人からの愛が得られないと自分の価値がなくなるわけですから。相手の気持ちを引き止めるために必死になるのも当然です。
しかし、その行動がかえって恋人の負担になり関係を悪化させることも多いです。すると相手の反応が冷たくなっていく。恋人の承認がほしいのに、逆に否定されてしまうことになります。
すると、ますます不安になります。さらに恋人の愛を確認したり、恋人の行動を監視したり、恋人にすがったり、といった行動が増えていく。恋人からしたらそのような行動は重く感じられます。その結果、恋人と大きなケンカになったり、振られたりするようになってしまうんです。
承認欲求が強すぎるために恋人を求めすぎて恋愛依存となり、その結果恋人との仲が悪化してしまう。そしてますます恋愛依存が強くなっていく…これは完全に悪循環ですよね。
このように、承認欲求が強いことから恋愛依存が悪化するというケースは非常に多いです。
承認欲求が強くなる背景
では、なぜそんなに承認欲求が強くなってしまうのか。承認欲求が強くなる背景を見ていきましょう。
承認欲求が強くなる一番の要因は、『自己価値の低さ』です。簡単に言ってしまえば、自分で自分を信頼できてないのです。だから、他者からの承認を求めることになります。
では、なぜ自分で自分を信頼できなくなるのか。それにはいくつかの理由があります。
子どもの頃の家庭環境
一番大きな理由として考えられるのは子どもの頃の家庭環境です。
子どもは小さい頃に自分を育ててくれる親との関係の中で、『自分は価値のある人間だ』ということを学びます。しかし、厳しすぎるしつけや教育、愛情の不足、または親が気分屋で態度をコロコロ変えるなどの理由で、親との間に十分なつながりを作れなかった場合、その自分の価値に気付けないまま育つことになります。
また、子どもの頃から親の意見に従う、親に合わせるということを続けて成長した場合、自分を見失い自分自身の価値を見出すことができません。自分は誰かの意見に従わなければ生きていけないという思い込みに縛られて生きることになります。
その結果、ますます承認欲求が強くなってしまうし、恋人を求めてしまうのです。
過去のトラウマ
家庭環境が安定していても、それ以外の要因で自分自身の価値が信じられなくなることがあります。それは自分の価値が揺らぐような強い体験です。
例えば、学生時代のいじめや、恋人の裏切りなどのつらい体験などです。そういった経験がきっかけになって自分自身の価値が信じられなくなります。
感情の抑圧
承認欲求が強い人で、自分の感情を抑圧している方はとても多いです。
例えば、悲しいことがあってもそれを押し込めて悲しまないとか。自分の感情を無視したり否定したりすることが多くなります。
そうすることでそれ以上つらい気持ちにならないように自分の心を守っているのです。
しかしこの行為は、自分の感じていることが間違っているというメッセージを自分自身に送ることになります。悲しいことがあっても悲しくなんかない。悲しんではダメだ。というふうに自分の思いを否定する。自己否定なんです。
よく自己肯定感という言葉を聞くと思います。肯定の反対は否定ですよね。感情を抑圧することは自己否定に繋がり、それをやる限り自己肯定感が上がるはずがないのです。
当然、ますます自分自身を信じられなくなります。
承認欲求から解放されるために
では、ここからは承認欲求が強すぎる方の対策を紹介します。
ここまで説明した内容で「自分も当てはまるな」と感じた方は、ぜひ承認欲求から解放されるために、実践していってもらいたいです。
承認欲求が高すぎる理由は、先ほども説明した通り『自分で自分を信じられてない』からです。自分で自分の価値を認められてないから、他者からの承認を求めてしまう。
ということは、自分で自分を信じられるようになれば良いということになります。
そこでこれからは、自分を信じるようになるための方法を紹介していきます。
①自分の感情を受け入れる
先ほど説明した通り、自分の感情を抑えることは自己否定に繋がります。そして自己否定をする限り自己肯定感は上がりません。
そこで、まずは感じることにOKを出してあげましょう。
感情を否定する人は、これまでたくさんつらい思いをしてきた人です。あなたは過去に傷ついた経験をたくさんしているのだと思います。
たくさん傷ついてたくさん悲しんでたくさん怒って。そんな自分を許してあげましょう。今日まで一生懸命生きてきた自分を認めて褒めてあげましょう。
自分で自分を許してあげる。そうすることで自己肯定感は少しずつ上がっていきます。
②自分のしたいことをする
承認欲求の強い方は、『他人に認められるための行動』をしがちです。
他人によく見られるため、他人に怒られないため、他人にバカにされないため。
「他人からどう見られているか」ばかりを気にして、自分の行動を選びがちです。特に恋愛の場合は、恋人に対してそうなりがちになります。
自己肯定感を上げるためには、「他人からどう見られているか」ではなく、自分のしたい行動を選ぶことが重要です。
自己肯定感というのは、自分で自分を認めることですから、「他人にどう見られるか」は実はあまり関係ないのです。
「他人によく見られるため」の自分磨きなどは、他人に褒められたら一瞬自己肯定感が上がったように感じますが、それは幻です。結局他人に認められたときだけ自分の価値が上がったように感じるだけで、それは承認欲求からは抜けられていません。
大切なのは、自分のしたいことを自分でしてあげること。他人ではなく、自分で自分を満たしてあげることです。
自分のしたいことがわからない…という方は、自分の感情を抑え込みすぎたせいで、自分の思いに気付けなくなっているのかもしれません。
そういう場合は、①で説明した感情を受け入れることをまずは徹底的にやってみてください。やり続ければいつか自分の思いがひょっこり顔を出してくれるでしょう。
終わりに 承認欲求はバランス良く
今回は承認欲求と恋愛依存の関係について説明しました。
承認欲求は人間なら誰しもが持つごく当たり前の感情です。決して0にはなりません。
しかし、承認欲求が強すぎると他者の承認を求めるあまり苦しむことになってしまいます。恋人からの愛を求めるあまり、恋愛依存を悪化させる原因にもなってしまいます。
承認欲求が強すぎる方は、自分で自分を認めること。自分で自分のしたいことをしてあげることが大切です。
他者からの承認と自分自身の承認。その両方をバランスよく満たした状態を目指していきましょう。
では、本日の内容は以上です。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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