今回のテーマは、「共依存から自分軸へ」です。
前回は、共依存と自分軸の関係についてお話ししました。
そこで今回の動画では、自分軸を育てる方法を5ステップに分けてお伝えします。
あなたがあなたらしく、安心して生きていくための大事な道のりです。
ぜひ最後までご覧いただき、できるところから取り組んでみてください。
共依存のルールから自分軸のルールへ
自分軸を育てていくことで、少しずつ共依存のルールから自分軸のルールに変化していけます。
自分軸のルールについては前回の動画で説明しましたが、
例えば、
・自分のやりたいを大事にしていい
・嫌なことはNOといっていい
といったルールです。
とはいえ、「じゃあ今からNOと言いましょう」と言われても、すぐにできるものではありません。だからこそ、小さなステップを1つずつ無理なく進んでいくことが大切になります。
自分のやりたいことを見つめ、少しずつ他者に表現していくための5ステップです。
ステップ1:今この瞬間の自分の気持ちに気づく
自分の声を大切にするために、まずは“あなたの今の気持ち”に気づくことが大切です。
特に共依存の傾向があると、自分よりも「相手がどう思っているか?」ばかりを気にしてしまいがちです。
そこで、「今、私はどう感じているかな?」と自分に意識を向ける習慣を作っていきましょう。楽しい、悲しい、疲れている、イライラしている…どんな気持ちでも大丈夫です。
大切なのは、気づこうとすること。これが、自分の声を取り戻す最初の一歩です。
ステップ2:気づいた自分の気持ちを言葉にする
ステップ1で気づいた気持ちを、日記やスマホのメモに書いてみましょう。誰かに見せる必要はありません。
「今日はちょっと寂しかった」「あの一言が嬉しかった」みたいな簡単な一言でも大丈夫です。
言葉にすることで、よりはっきりと自分の気持ちに気づくことができます。
これは、あなたの気持ちを表現していく第一歩になります。
ステップ3:私の「したい」を見つめる
自分の気持ちに気づき、言葉にできるようになったら、次はもう一歩進めて、「私は本当はどうしたいのかな?」と自分に問いかけてみましょう。
共依存のルールでは相手を優先しがちですが、自分の“したい”を見つめることで少しずつ自分軸が育っていきます。
最初はとても小さな欲求で構いません。
「ちょっと甘いものが食べたい」
「今日は早めに寝たい」
そんな気持ちを否定せずに、「あ、私は〇〇がしたいんだな」と素直に受けとめてみましょう。
ステップ4:小さな選択を繰り返す
ここからはいよいよ、実際の行動を変えていく段階です。
見つけた「したい」を、生活の中で少しずつ選んでみましょう。
例えば「今日は紅茶じゃなくてコーヒーを飲む」「帰り道はこっちを通ってみる」
そんな小さな選択で十分なんです。
大事なのは、なるべく自分を否定せず、見つけた“したい”を選んであげること。
その積み重ねが、「私は自分で選んでいいんだ」という感覚を少しずつ育てていきます。
ステップ5:「したい」を他者に伝える
ここまでで、自分の気持ちに気づき、言葉にし、選んで行動できるようになりました。
最後のステップでは、その「したい」を少しずつ他者に伝えていきましょう。
といっても、いきなり相手と議論したり、逆の意見をぶつけたりする必要はありません。
「今日はカフェに行きたいな」
「一緒に◯◯で過ごしたいな」
そんな小さな自己表現からで大丈夫です。
自分で考え、自分で行動を決め、それを他者に伝える。
それこそが、自分軸を生きることにつながります。
ステップ5まで取り組めたら、あなたはすでに「共依存のルール」から一歩外に出て、「自分軸のルール」で人と関わる準備が整っています。
小さな想いから、少しずつ、安心できる形で伝えていきましょう。
終わりに 小さな一歩が変化につながる
今回は「自分軸を育てるための5つのステップ」をお伝えしました。
5のステップを少しずつ繰り返すことで、共依存のルールから自分軸のルールへと移っていけます。
今のあなたがどんな状態でも大丈夫です。大きく変わらなくても、小さな一歩が確かな変化につながっていきます。
もし「やってみたいけど、一人では難しいな」と感じる方や、もっと深く取り組みたいと感じた方は、私が行っているプログラムも活用してみてくださいね。
あなたが少しずつ、自分らしい人生を歩んでいけるように。
この記事が、そのきっかけになれば嬉しいです。
以上、モバイル愛着ケアカウンセラー 川谷虎鉄でした。